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三郎とおやすみ羊(ヒツジ)によるバイクで世界一周の旅の記録。基本的にリアルタイムで毎日更新! 2010年から既に三大陸半を走破!今年はヨーロッパから中東、中央アジアを越えて日本までユーラシア大陸横断予定!

   
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Day 965: 2013年4月16日

Istanbul, Turkey (Kuzgun Motor Club)

89,181km

今日は雨だ!

It's raining!

朝から大工が部屋造りで騒音だ!

Carpenters came from the morning and making noises!

だからハマムだ!トルコ風呂だ!

So we went to a Turkish bath - Hamam!

アポ、タイラン、スロボダンとワシの4人でハマム。

Apo, Taylan, Slobodan and myself.



日本では以前トルコ風呂と言えば今のソープラ○ドのことだったのだけど、トルコ政府からのクレームで今の名称になったのだとか。

In Japan, the name "Turkish Bath" was used for those erotic bath service business before. I think it was in 70s. But Turkish embassy made a complaint to our government, the name was changed to "Soap Land".

確かに本場トルコ風呂では垢擦りとマッサージが基本。

In real Turkish Bath, they provide Kase (cleansing skins) and Massage services.

風営法の穴をかいくぐるために垢擦りやマッサージを提供する風呂、「トルコ式」ということなのだろうか。

I guess in Japan in 70s, in order to be legal, those businesses advertised that they were providing those services. So they said "Turkish" style.

まぁ、ハーレムとかベリーダンスとかそういうイメージもあるから「トルコ風呂」なんだろうけど。

We also had an image of Turkey very exotic and erotic due to berry dance and harem.

それはさて置き、本場のトルコ風呂「ハマム」だ。入浴料は20リラ。1000円くらい。

Anyway, the Turkish Bath - Hamam. The standard bathing cost 20 liras (€8).

更衣室で腰巻だけになり、いざ風呂場へ。

We got ourselves naked but wearing a towel around the waist. Then we went to the bath room.

ハマムは蒸し風呂で湯船は無い。日本も江戸時代までは蒸し風呂の方が一般的だった。

In the bath, actually it's a steam bath. So there was no bath tab. It was more common in Japan until late 19th century to have a steamed bath than a bath tab.

トルコの蒸し風呂は恐らくローマ帝国のテルマに習ったのだろうか。

I reckon Turkish learnt bathing from Roman.

大理石造の風呂場。床や台の下に熱湯を循環させて暖かくしてるのだ。

The bath was made with white marble stones. The bath room was warmed up with circulation of hot water underneath of the floor.

洗い場には水槽があってそこにお湯と水をお好みの加減にして身体を流す。

There were some basin where we could mix hot and cold water. We washed our body there.

石鹸で身体を洗って、台に寝そべって暖まったり、汗を流すのだ。

A bar soap was provided. We used the soap and clean our bodies and lied on a stone table. It was really hot! We sweat there, then we wash away sweat with water. Then we sweat again and washed them away.

ローマ人もこの様に風呂を楽しんだのかなぁ、なんて古代に思いを馳せながら汗を流す。

I was thinking if the ancient Romans enjoyed bathing like that.

そうだ、ローマのテルマには湯船があったな。何故トルコには無いのだろう?

Oh, in the ancient Roman baths, there were bath tabs. Why Turkish do not have them??

風呂場の外には「ゲゼジ」台があって、ここで垢擦りとマッサージをしてもらう。勿論追加料金だけど(7.5リラずつ)。

Outside if the bath room, there were a "bed" of Kase. I asked for Kase and massage (7.5 Liras each).

ワシは垢擦りとマッサージのフルコース!

ゲゼジのおっさんが力一杯に垢を擦り身体を揉んでくれる!

かなり痛いけど、終わった後はなんだか爽快感が。

また風呂場へ行き汗を流して、最後は水シャワーで仕上げる。

どうです、この清々しい(?)顔!



初ハマム、しっかり堪能。

ちょっとした贅沢だけど、また行きたいなぁ。

クラブハウスに戻り、メフメトもやって来て皆でケバブ!

アポ特性の巨大ケバブだ!



フランスパン丸ごと一本丸かじり。



チャイを飲みながら歓談。

メフメトに今現在の政治や経済について訊いてみた。

「今の政府はイスラム主義でイスラム法を復活させようとしているけど、殆どの国民は支持していない。」

「が、しかし、たまたまアラブの春があって、リビアのフランスへの投資が凍結されたのを見てアラブ諸国の投資家がヨーロッパから投資を引き揚げてトルコに投資した。それでトルコの建設ラッシュなどブームが巻き起こっていて、たまたま経済的に潤っているから今の政権が続いているだけ」、なのだそう。

「軍隊はケマル主義(アタテュルクの世俗主義路線)で多くの将校が現政権下で入獄している」のだとか。

大体70%がケマル主義と考えていいらしい。

何故またイスラム主義の政党が政権を握ったのか訊きそびれてしまったけど、やはり一度緩めたものを厳しくするのには大多数が反対しているようだ。

そんなこんなでどっぷりトルコな一日だったのだ。

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ハマム、良いものです。日本では温泉施設やスーパー銭湯がやはり憩いの場ですが、トルコではハマム。しかし、食事する場所とかないから、純粋に風呂を楽しむ場所なんですね。
ここに日本式のハマムを登場させたら流行るのかなぁ。

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Day 964: 2013年4月15日

Istanbul, Turkey (Kuzgun Motor Club)

89,181km

さて、今日はウズベキスタン領事館にビザを受け取りに。

とはいっても確実に取得できるかは分からない。

9時半前に領事館に到着すると既に何人か待っていた。

退屈しのぎに歓談を始める。

そして後から白人女性が1人やって来た。

彼女の名前はマリア。スイス人でなんと自転車でアジアまで旅をするのだとか!

スイスからここまで6週間。先週はアナタシウスに会ったしワシはチャリダーに縁が在るな。

で、ビザは無事に取得。他の国は30日ビザは80米ドルで銀行振込なんだけど、ワシはニコニコ現金払いで25米ドル。

大使館のホームページには日本国籍だと「領事料は無料」と書いてあったのだけど、何が領事料なのかは不明。

だから25米ドルは正当な料金なのかそれとも係官のポケットに入るのか!?

突っ込んで訊きたいところだけど、係官は仏頂面で愛想は全く無いから、ここは触らぬ神に祟りなし、で。

マリアもスルタンアフメトに戻るから一緒にバスに乗って。

イスタンブールの話し、丁度ボスポラス橋と第二橋の話しをしていたら隣に立っていたトルコ人男性が話しかけて来た。

彼の名前はジハード。そう、ジハード。

CNNでテクニカルマネジャーをしていて英語もなかなか堪能。

今日は休暇でプリンセス諸島に行く途中なのだとか。

彼の誘いでカタバシュでチャイを頂くことに。

チャイを頂ながら色々話す。イスタンブールの見所や何故プリンスズ諸島なのか。

そう、ワシはプリンセスと思っていたのだけれど、プリンスズなのだ。「王子の諸島」。

ビザンチン帝国時代皇帝の諸弟たちは皇位を脅かしうる存在だから島々に軟禁されていたのだとか。

で、皇帝に何かあって、後継が居ない場合は呼び返されて皇位に着く。

なんか江戸時代の大名家みたいだなぁ。

ひょんな事から出会わした三人が、それもアジア、トルコ、ヨーロッパと別々の国の三人がチャイを飲みながら友好を結ぶ。

当にアジアとヨーロッパを結ぶイスタンブールに相応しい光景だ。



ジハードとFacebookの交換をして、お礼を言って我々はスルタンアフメトへ。

マリアは午後からお母さんがスイスからやって来るから空港へ。

ワシは宿に荷物を取りに。スタッフのフセインがチャイを淹れてくれたので一休み。

彼はイラン人で自分のツアー会社を企画中。もしかするとワシがテヘランに行く時にはテヘランに戻っているかもしれないから、「案内するよ!」と。

イスラム諸国の人々はクズグンのメンバーやジハードもそうだけどこうスゴく世話好きなのだ。

彼らは好奇心が旺盛で、旅人と接することで色々知りたいのだ。

先日もイスラムについて考えさせられたけど、この先色々こういう機会があるのだろうな。

さてワシはクズグン・クラブへ戻ろう。

約一週間ぶりに戻ってきました。



なんと大工さんが入っていて部屋を造っている途中。



セルビアから来たライダーのスロブダンが来ていて、アポとタイランとチャイを飲み、夜はトレーニング。

そう宿のドミ部屋では人がいるからなかなかトレーニング出来ないのだ。

が、しかし相変わらずシャワーが無い!

だから明日は皆でトルコ風呂に行くのだ。

はい、トルコ風呂(ハマム)です。

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ウズベキスタンのビザを取得したことで、トルクメニスタンへの道が開かれました。まぁ、その前にイランのビザをトラブゾンで取得しないとなんですけど。

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Day 963: 2013年4月14日

Istanbul, Turkey (Istanbul Harmony Hostel)

89,181km

今日は日曜日。アニーと過ごす最後の日。

が、しかし、天気が悪い。

なので考古学博物館へ。

ここイスタンブールはもともと古代ギリシアの時代の植民都市がその起源。

地中海と黒海を結ぶ交通の要所としてここは栄えて来たのだ。また、様々な国がこの地を征しようと覇を競い合った。

ギリシア、ローマ帝国、そしてオスマン帝国。

だから考古的・歴史的遺物も沢山あるわけだ。

入館料は10リラ。

庭にはビザンチン帝国時代の石棺や石柱などが。



中には、石棺に継ぐ、石棺!



これでもか!ってぐらい石棺が。

古代エジプトを模倣したものから、ローマの凝ったものまで。

この手の石棺はローマで沢山みたから目新しくはないのだけれど、石棺に彫られたレリーフから当時の生活の姿が垣間見れる。

で、この石棺のレリーフは圧巻。

ローマ帝国時代の石棺で、東方の国(パルティアかな?)との戦いの模様が刻まれている。



この躍動感。



当時は極彩に色付けされていた。



二階に行くとイスタンブールの歴史が遺物から学べる。

イスタンブールの旧市街とガラタ地区は「金角湾」で隔てられているのだけれど、1453年にオスマン帝国のスルタン「征服者」メフメト2世に攻められた時、金角湾を鎖で封鎖したのだ。



その鎖の一部がこれ。



話には聞いていたけど、まさか本物が見れるとは思っていなかった。

その他にはローマ皇帝や貴族の彫像などが展示されている。

離れた別館にはアッシリアなど過去にアナトリアに強盛を誇った国などの遺物の展示。



エジプト美術も好きだけど、アッシリアもいいなぁ。



アニーはもともと数学の先生で、理系だから歴史が苦手なのだそう。

ワシは歴史好きだから、延々と博物館で歴史を語っていたわけだ。

日本人がトルコ人にイスタンブールの歴史を説明するのもまた面白い。

そんなこんなでかなりの時間を博物館で過ごしたワシら。

この6日間アニーはワシの相手をしてくれてたんだけど、明日から彼女も忙しくなるから今日が最後。



ワシも恐らく明日ウズベキスタンのビザを取得できるから、そろそろイスタンブールを後にする時が来た。

ちょっと名残り惜しいけど、先に進まねば。

が、しかし、イスタンブールを出る前に会いたい人がいるのだ。

さてその人にうまく会えるかなぁ?

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アニーには本当にお世話になりました。彼女も来月から旅に出ます。彼女の旅に多いなる幸があらんことを祈ります。

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Day 962: 2013年4月13日

Istanbul, Turkey (Istanbul Harmony Hostel)

89,181km

今日はアニーとプリンセス諸島へ。



土曜日だから、船は満席。

僅か2.5リラ(250円)で1.5時間の船旅が楽しめる。

船内は地元の家族連れもいれば海外からの観光客も。

トルコ人、といっても色んな民族が混じって今のトルコ共和国民を形成しているから、金髪の人もいれば黒髪で髭がやたら濃い人もいる。

まぁ、どちらかといえばコーカソイド系の人が多いのだけれど、でもなんとなくヨーロッパの人たちとは違う。

トルコ人の見た目の特長は?、となると難しい。

彼ら同志は我々日本人が中国人と韓国人を見分けられるように見分けられるのだろうけど。

まぁ、アニーと歴史の話をしたり。

さて、島に上陸。うわ、凄い人集り。



イスタンブールにはビーチは無いから泳いでいる人はいない。まぁ、この季節まだ寒いから、ビーチがあってもどのみち泳いでいるはいないだろうけど。

イスラム教では女性は公共の場で肌を露わにしてはいけない、となってるから、緩いイスラム国のトルコでもコートにほっかむりの女性が多い。

でも、若い女性は「欧米式」の服装をしている人も多い。

緩いイスラム国のトルコ女性がビーチでどんな格好をし、どう過ごすのか興味あるところだ。

そうそう、インドでもそうだったけど、トルコ人男性は女性の肌が少しでも露出していると、ジッと見てる。胸の谷間なんか、ほぼ見えてないのにジッと見てる。

性にたいしてまだタブーが多いからこうなってしまうのだろう。

さて、島だ。



少し歩いた後ベンチに座ってサンドイッチを作って食べながら歓談。



アニーは親の代からイスタンブール生まれでトルコ人なんだけど、アルメニア系でキリスト教の家。彼女自身は別に信仰が厚いわけでもない。

彼女はトルコでは「ぶっ飛んでいる」のだ。

以前にも書いたけど彼女は来月からヨーロッパと北アフリカをバックパック一人旅するのだ。資金が尽きるまで。

我々日本人では「普通」の感覚ても(いや普通でもないか)、トルコでこんな感覚を持った女性がいるってことに驚かされた。まぁ、それはワシのトルコやイスラム国に対するレッテルがあるからなんだけど。

トルコではやはり彼女は「異常」と見られてしまうようだ。

織田信長が若い頃周りに理解されず「うつけ者」と言われたように彼女もそういう目で見られてしまう。

だからワシみたいな海外からの来た旅人と一緒にいてホッとするのだろう。

アタテュルクによる1922年の共和制革命から「世俗的」イスラム国として歩んで来たトルコ。

が、しかし、最近揺れ返しが来ているのだそうだ。シャーリア(イスラム法)が復権してるそうな。

まだまだ「お硬い」とはいえ西欧化された若い世代が揺れ返しに適応できるのか?

それとも彼らが揺れ返しを望んでいるのか?

アニーみたいな感覚を持った人には更に住み辛くなるのだろう。

片やEUに加盟したくて片やイスラム法の復権。

経済発展に湧き生活体系なども西欧化しているトルコ。この先の舵取りが気になる。

夕暮れまで歩いて、最終便に乗って本土まで。



これからイランや中央アジアとイスラム諸国を旅するわけだけど、アニーと話していて色々考えさせられる。

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ワシは今までモロッコ、トルコ、エジプト、マレーシアとイスラム国を訪れたのですが、やはり風土も違えば土着の文化も違ってそれぞれイスラムの捉え方が違うように感じました。まぁ、端的にいえば「お硬い」のですが、それもアリかな、と。
が、しかし、道徳の拠り所がコーラン一辺倒というのは、いただけません。この先トルコはどうなっていくのでしょう?

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Day 961: 2013年4月12日

Istanbul, Turkey (Istanbul Harmony Hostel)

89,181km

朝起きたら丁度マキ君がチェックイン。

一緒に朝飯を食べてるとアメリカ人のジムとアダムと仲良くなり、そのまま11時ごろまで歓談。

しまった、博物館に行くつもりだっんだけど、シャワーも浴びてないしブログも書いてない。

部屋に戻りシャワーを浴びてブログを書こうとしたけど、マキ君と歓談していっこうに進まない。

ようやくブログを書き終わり、昼飯を食いに外へ。



あぁ、外は良い天気。



と、いうわけで、何処にも行かずにアニーと会う約束の時間になってしまった。

トラムに乗ってカバタシュまで。アニーと落ち合い船に乗ってアジア側へ。

場所はなんて所か忘れたけれど、高級住宅街。

海岸沿いを散歩しながら歓談。

夜はイスタンブールの繁華街タクシムで夜食。



スープとトルコパンが美味い。

気が付けばもう午前2時!タクシーに乗って宿まで帰ったのだった。

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今日も一日アニーとデート。ずっとこんな日を過ごしていると沈没してしまいそうです…

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プロフィール
HN:
三郎
性別:
男性
職業:
革命家
趣味:
旅、バイク
自己紹介:
在豪歴16年。バイクで旅をするのが好きで、うっかり世界一周の旅に出てしまった。
旅のお伴はヒツジと愛車BMW R1200GS エスペランサ号。

2010年から旅の空。オーストラリア、北中南米、ヨーロッパを駆け抜けて、今年はユーラシア大陸を日本まで走破する予定。
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