三郎とおやすみ羊(ヒツジ)によるバイクで世界一周の旅の記録。基本的にリアルタイムで毎日更新! 2010年から既に三大陸半を走破!今年はヨーロッパから中東、中央アジアを越えて日本までユーラシア大陸横断予定!
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Iran!
Day 994: 2013年5月15日
Yerevan, Armenia to Tabriz, Iran (La casa de Behzad)
92,644km to 93,303km = 659km
今日は快晴。出発を一日延ばした甲斐があった。
アニータに別れを告げて、出発!
彼女とはまたいつか何処かで再会したいものだ。
昨日買ったGPSをホルダーに装着。
今までGPSをタンクバッグに入れていたから、見難かったのだけどこれで街中も視線を下に落とすことなく運転できる。
が、しかし、このGPSも防水ではないから雨が降ったらタンクバッグに入れないと。
エレバンの街を南下する。するとアララト山が綺麗に見える。
今日はイランのタブリーズまで行くつもりだから、先は長いのだけど、こんなに綺麗に見えるならコール・ヴィラプ(Khor Virap)へちょっと寄り道してみよう。
アルメニア最終日にアララト山がワシの門出を祝ってくれたようだ。
ヒツジも満足。
くまも。
これで心置きなくアルメニアを後にできる。
うーん、やっぱり一つの事が心残りだな。敏い読者さんなら何だか分かる!?
道は国道M2号。アルメニアの幹線道路なんだけど、結構ガタガタで穴だらけ。
山間のクネクネもあるから、距離は思ったほどに稼げない。
標高は2,545mまで上がった。流石に肌寒い。
ゴリスという街に着いたのはもう12時過ぎ。
ここから南下すればイランの国境(200キロ先)。東に40キロ程行くとナゴルノ・カラバフだ。ナゴルノ・カラバフはソビエト解体時にアゼルバイジャンから独立戦争を起こし(アルメニア系の住民が大多数で、ソビエト連邦成立時からアゼルバイジャンにではなくアルメニアに属することを希望していた)、アルメニアの支援で事実上独立している状態。
まぁ、国際的にはアルメニアしかナゴルノ・カラバフの独立を承認していないのだけれど。
ここまで来たらナゴルノ・カラバフに入国してみよう、と事でまた寄り道。
しばらく走ると「Welcome to Karabakh」というサインが出てきた。
そこからしばらく走り橋を越えると国境。アルメニアとカラバフの国旗が仲良くはためいている。
国際的にはアゼルバイジャン領なんだけどね。
よし、カラバフで飯でも食ってからイランの国境へ向かうか、と思ったけど、ちゃんとパスポートコントロールがあり、「ビザが無いと駄目だよ。カラバフに入ったら外務省に行きなさい」、となんだか面倒臭いことに。
「いや、そこの店で飯でも食べてアルメニアに戻るつもりなんだけど」、と説明したけど、英語はあまり通じず…。
なのでカラバフへの入国は諦めた…。領土には入ったのだけどね。
ゴリスまで戻り(これで1時間経ってしまった)、再び国道M2号を直走る。
昼飯を食いたいのだけど、アルメニアにはソ連時代の名残か、メシ屋があまりない。
たまーにレストランがあるんだけど、飯が出てくるのに時間がかかりそうだから、走りっぱなしになってしまった。
山間を走るからワインディングが楽しい。
これで路面状態が良かったらなぁ。
地図で見ると国境近くの街メルヒリは大きな街で飯屋に期待したのだけど、小さな集落で飯屋は鶏の丸焼き屋が一軒。しかも鶏は丸焼き中で食べれない…。
仕方が無いからアイスクリームを買って多少のカロリー補給。
ここからは国境まで直ぐ。
が、しかし、にわか雨が降って来て濡れてしまった。あーあ、エスペランサもこの間洗車したのに…。
国境には午後4時過ぎに到着。
アルメニア側では何故かロシアの兵士がいて色々チェックする。
ようやくパスポートに出国スタンプが押された、と思ったら、今度は荷物検査。まぁ、簡単に済んだのだけれど、出国手続きに30分以上がかった。
イラン側では入国審査はビザがあるから至って簡単。ただ指紋をとられるのだけど。
が、しかし、イランはバイクの持ち込みに「カルネ」が必要で、係りがあまりカルネの扱いに慣れていないのかかなりの時間がかかった。
入国審査、バイクの一時輸入、両替、そして荷物検査が済んでからの最終チェックが済んだのはもう午後7時過ぎ(イランはアルメニアより30分進んでいる)。2時間以上も出入国手続きに費やしたことになる。まぁ、中米に比べれば早いものだけど。
さて、イランに入国!64ヶ国目!
最初の50キロくらいは川沿いを西に走る。対岸はアルメニア領だ。
バックミラーにアルメニアの山々が映り、ワシの心を反映しているかのよう。
イランの風景も中々のものだけど、日が暮れてきたから写真を撮っている場合ではなく先を急ぐ。
タブリーズまでは180キロくらい。
途中の街で給油。11リットルで106,000リアル。よくわからんけど、1米ドルが34,700リアルで両替したから1リットル27セント(27円)ってことになる。話には聞いていたけど安い!
イランの舗装状態はなかなか良く気持ちよく飛ばせる。
8時半ごろについに日が暮れてしまった。
タブリーズまではあと100キロ。
あまり夜間走行はしたくないのだけれど、路面状態もいいし、タブリーズまでそのまま走り続ける。
何故なら我が友人ケイヴァンがタブリーズにいる彼の友人ベシャッドに連絡してくれて彼がワシの到着を待っているからだ。
午後10時前にタブリーズに到着。結構な大都市だ。
公衆電話を見つけてベシャッドに電話しようと思ったけど、テレフォンカードが無いと使えない(コインは使えないのだ。というかコインが存在するのか?)。
これは困ったなぁ。通りかかりの人に「電話をかけたいのですが、カードは何処で買えますか?」、と訊いたら、「カード?これを使ってイイよ」、と彼のテレフォンカードを貸してくれました。
早速ベシャッドに電話をかけてワシが何処にいるか説明。直ぐに来てくれると。
そのうちに、色んな通行人が集まって来て、色々手助けをしてくれる。
とくにレザは英語が堪能で、ベシャッドが来るまでここで待っててくれる、と。もし来なかったら彼の家に泊まっていいと。
イラン!なんていい人たちなんだろう。話には聞いていたけど、素晴らしい。
ベシャッドが車でやってきたので、レザやその他の人たちにお礼を告げてベシャッドの家まで。
もう11時だというのに、近所の友達まで集まって、皆で夜食。昼飯もアイスクリームだけだったから、ありがたい。
夜中の1時過ぎまで皆でワイワイと過ごしたのだった。
イラン、初日だけど、いきなり好印象。これから楽しみだ!
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今日は疲れました。アルメニアも良かったですが、イランはまた別世界だけど良さそうです!
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今までGPSをタンクバッグに入れていたから、見難かったのだけどこれで街中も視線を下に落とすことなく運転できる。
が、しかし、このGPSも防水ではないから雨が降ったらタンクバッグに入れないと。
エレバンの街を南下する。するとアララト山が綺麗に見える。
今日はイランのタブリーズまで行くつもりだから、先は長いのだけど、こんなに綺麗に見えるならコール・ヴィラプ(Khor Virap)へちょっと寄り道してみよう。
アルメニア最終日にアララト山がワシの門出を祝ってくれたようだ。
ヒツジも満足。
くまも。
これで心置きなくアルメニアを後にできる。
うーん、やっぱり一つの事が心残りだな。敏い読者さんなら何だか分かる!?
道は国道M2号。アルメニアの幹線道路なんだけど、結構ガタガタで穴だらけ。
山間のクネクネもあるから、距離は思ったほどに稼げない。
標高は2,545mまで上がった。流石に肌寒い。
ゴリスという街に着いたのはもう12時過ぎ。
ここから南下すればイランの国境(200キロ先)。東に40キロ程行くとナゴルノ・カラバフだ。ナゴルノ・カラバフはソビエト解体時にアゼルバイジャンから独立戦争を起こし(アルメニア系の住民が大多数で、ソビエト連邦成立時からアゼルバイジャンにではなくアルメニアに属することを希望していた)、アルメニアの支援で事実上独立している状態。
まぁ、国際的にはアルメニアしかナゴルノ・カラバフの独立を承認していないのだけれど。
ここまで来たらナゴルノ・カラバフに入国してみよう、と事でまた寄り道。
しばらく走ると「Welcome to Karabakh」というサインが出てきた。
そこからしばらく走り橋を越えると国境。アルメニアとカラバフの国旗が仲良くはためいている。
国際的にはアゼルバイジャン領なんだけどね。
よし、カラバフで飯でも食ってからイランの国境へ向かうか、と思ったけど、ちゃんとパスポートコントロールがあり、「ビザが無いと駄目だよ。カラバフに入ったら外務省に行きなさい」、となんだか面倒臭いことに。
「いや、そこの店で飯でも食べてアルメニアに戻るつもりなんだけど」、と説明したけど、英語はあまり通じず…。
なのでカラバフへの入国は諦めた…。領土には入ったのだけどね。
ゴリスまで戻り(これで1時間経ってしまった)、再び国道M2号を直走る。
昼飯を食いたいのだけど、アルメニアにはソ連時代の名残か、メシ屋があまりない。
たまーにレストランがあるんだけど、飯が出てくるのに時間がかかりそうだから、走りっぱなしになってしまった。
山間を走るからワインディングが楽しい。
これで路面状態が良かったらなぁ。
地図で見ると国境近くの街メルヒリは大きな街で飯屋に期待したのだけど、小さな集落で飯屋は鶏の丸焼き屋が一軒。しかも鶏は丸焼き中で食べれない…。
仕方が無いからアイスクリームを買って多少のカロリー補給。
ここからは国境まで直ぐ。
が、しかし、にわか雨が降って来て濡れてしまった。あーあ、エスペランサもこの間洗車したのに…。
国境には午後4時過ぎに到着。
アルメニア側では何故かロシアの兵士がいて色々チェックする。
ようやくパスポートに出国スタンプが押された、と思ったら、今度は荷物検査。まぁ、簡単に済んだのだけれど、出国手続きに30分以上がかった。
イラン側では入国審査はビザがあるから至って簡単。ただ指紋をとられるのだけど。
が、しかし、イランはバイクの持ち込みに「カルネ」が必要で、係りがあまりカルネの扱いに慣れていないのかかなりの時間がかかった。
入国審査、バイクの一時輸入、両替、そして荷物検査が済んでからの最終チェックが済んだのはもう午後7時過ぎ(イランはアルメニアより30分進んでいる)。2時間以上も出入国手続きに費やしたことになる。まぁ、中米に比べれば早いものだけど。
さて、イランに入国!64ヶ国目!
最初の50キロくらいは川沿いを西に走る。対岸はアルメニア領だ。
バックミラーにアルメニアの山々が映り、ワシの心を反映しているかのよう。
イランの風景も中々のものだけど、日が暮れてきたから写真を撮っている場合ではなく先を急ぐ。
タブリーズまでは180キロくらい。
途中の街で給油。11リットルで106,000リアル。よくわからんけど、1米ドルが34,700リアルで両替したから1リットル27セント(27円)ってことになる。話には聞いていたけど安い!
イランの舗装状態はなかなか良く気持ちよく飛ばせる。
8時半ごろについに日が暮れてしまった。
タブリーズまではあと100キロ。
あまり夜間走行はしたくないのだけれど、路面状態もいいし、タブリーズまでそのまま走り続ける。
何故なら我が友人ケイヴァンがタブリーズにいる彼の友人ベシャッドに連絡してくれて彼がワシの到着を待っているからだ。
午後10時前にタブリーズに到着。結構な大都市だ。
公衆電話を見つけてベシャッドに電話しようと思ったけど、テレフォンカードが無いと使えない(コインは使えないのだ。というかコインが存在するのか?)。
これは困ったなぁ。通りかかりの人に「電話をかけたいのですが、カードは何処で買えますか?」、と訊いたら、「カード?これを使ってイイよ」、と彼のテレフォンカードを貸してくれました。
早速ベシャッドに電話をかけてワシが何処にいるか説明。直ぐに来てくれると。
そのうちに、色んな通行人が集まって来て、色々手助けをしてくれる。
とくにレザは英語が堪能で、ベシャッドが来るまでここで待っててくれる、と。もし来なかったら彼の家に泊まっていいと。
イラン!なんていい人たちなんだろう。話には聞いていたけど、素晴らしい。
ベシャッドが車でやってきたので、レザやその他の人たちにお礼を告げてベシャッドの家まで。
もう11時だというのに、近所の友達まで集まって、皆で夜食。昼飯もアイスクリームだけだったから、ありがたい。
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